予告
















〈昼は昼に言葉を伝え、夜は夜に知識を送る〉

『旧約聖書』の詩篇にはこう綴られ、イギリスの詩人エドワード・ヤングは、夜は無神論者でさえも神を信じると言った。

何もかもが闇に覆い隠されてしまう夜。そんな暗闇の中を彷徨う我々は、闇を照らす灯りを探し続ける。それが神を求めるという、我々の潜在的な衝動なのかもしれない。

そして、その暗闇の中に我々を導く小さな希望、それがきっと夜空に光り輝く星なんだ。星は、夜の闇が暗ければ暗いほど、明るく光り輝く。

あの夜のメコンの川岸には、そんな何かを信じずにはいられないような圧倒的な熱帯の夜空が、無数の星を光り輝かせどこまでも果てしなく広がっていた。