万物。ようするに森羅万象、山河草木を始めとする、この世に存在しているすべてのもは、すべて「一」に帰結すると言われている。そこでひとりの修行僧が観音院の高僧である趙州に問い掛けた。
「この世に存在しているすべてのものは、すべて「一」に帰結すると言われている。ではその「一」はどこに帰結するのでしょう?」
すると趙州は直ちにこう答えた。
「私は青州で、麻の単の衣を一着作ったよ。重さは7斤だった…」
7斤とは、およそ4200グラム。趙州はなぜこの世に存在しているすべてのものが、すべて「一」に帰結するのであれば、その「一」はいったいどこに帰結するのか?という問い掛けに対し、麻の衣を一着作って、重さは4200グラムだったと答えたのか?
禅の超難問「万法帰一」の答えは?