2010/09/25

男女


















 「男女平等」とは、いったい何なのか。それは「男」というものを、「女」というものを、正しく理解して初めて定義できるものである。少なくとも、女が男と同じ事を、男が女と同じ事をするのが「男女平等」などではない。

 1912年、ノーベル生理学・医学賞を受賞したフランスのアレクシス・カレルは、その著書『人間 - この未知なるもの』(三笠書房)の中で、こんなことを書いている。

〈女性は男性とは非常に異なってる。女性の体のすべての細胞1つ1つに、女性のしるしがついている。女性の諸器官、なかんずく神経組織についても、同じことが言える。生理学の法則と同様に、不動のものである。それは、人間の希望によって取り換えることはできないのである。あるがままに受け容れなければならないものなのだ。女性は男性を真似ようとせずに、その本来の性質に従って、その適性を発展させるべきである。文明の進歩の中で、女性の担う役割は男性のものよりも大きい。女性は、自分独自の機能を放棄してはならないのである〉